アセトンの性状
アセトンは、カルボニル基(>C=O)をもつケトンの一種で、第4類の第1石油類(水溶性液体)に該当します。揮発しやすく、引火点が常温より低いため、常温でも引火の危険があります。
性状
アセトンの構造 中央のカルボニル基(>C=O)をもつケトンの一種(CH₃COCH₃)| 品名 | 第1石油類(水溶性) |
|---|---|
| 指定数量 | 400 L |
| 化学式 | CH₃COCH₃(カルボニル基をもつケトン) |
| 外観 | 無色の液体で、特有の臭気がある |
| 引火点 | −18 ℃ |
| 発火点 | 約465 ℃ |
| 沸点 | 約56 ℃(揮発しやすい) |
| 液比重 | 約0.79(水より軽い) |
| 蒸気比重 | 約2.0(空気より重い) |
| 燃焼範囲 | 約2.2〜13 vol% |
| 溶解性 | 水と任意の割合で混ざる。アルコール・ジエチルエーテルにも溶ける |
| 用途 | 塗料・樹脂などの溶剤、マニキュアの除光液 |
燃焼範囲
アセトンの燃焼範囲は約2.2〜13 vol%で、ガソリンより広くなっています。
アセトン 2.2〜13
ガソリン 1.4〜7.6
エタノール 3.3〜19
主な第1石油類との比較
第1石油類は、1気圧において引火点が21 ℃未満の液体です。指定数量は、非水溶性のものが200 L、水溶性のものが400 Lです。
| 物質 | 水溶性 | 指定数量 | 引火点 |
|---|---|---|---|
| ガソリン | 非水溶性 | 200 L | −40 ℃以下 |
| ベンゼン | 非水溶性 | 200 L | −11 ℃ |
| トルエン | 非水溶性 | 200 L | 4 ℃ |
| 酢酸エチル | 非水溶性 | 200 L | −4 ℃ |
| メチルエチルケトン | 非水溶性 | 200 L | −9 ℃ |
| アセトン | 水溶性 | 400 L | −18 ℃ |
| ピリジン | 水溶性 | 400 L | 20 ℃ |
メチルエチルケトンはアセトンと同じケトンの仲間ですが、法令上は非水溶性に区分されます。
危険性
第4類に共通する危険性は、第4類に共通する火災予防・消火方法で確認できます。ここではアセトンに特有の危険性をまとめています。
- 引火点が−18 ℃と低く、沸点も約56 ℃と低いため揮発しやすく、常温でも引火する。
- 油脂などをよく溶かすため、容器のパッキンなどを劣化させることがある。
- 蒸気を多量に吸い込むと、頭痛やめまいなどを起こすことがある。
火災予防
第4類に共通する火災予防は、第4類に共通する火災予防・消火方法で確認できます。ここではアセトンに特有の注意点をまとめています。
- 容器のパッキンなどが劣化していないか、定期的に確認する。
- 換気をよくし、蒸気を吸い込まないようにする。
消火方法
アセトンは水に溶ける液体です。消火方法は、第4類に共通する火災予防・消火方法の「水に溶ける液体」に当たります。